うつし世はゆめ

旅行記ほか、日常生活で感じたことなどを徒然と。

青森旅行 1・2日目

2016年2月18日(木)から21日(日)まで、青森旅行をしてきた。

今回の旅行は、三沢の寺山修司記念館へ行き、そして八甲田山樹氷を見て酸ケ湯温泉に泊まり、それから横断して津軽へ行き、斜陽館、地吹雪体験プログラム、というコース。

 

以下、今さらだが、旅の記録を。

 

■一日目 2月18日(木)

 

9:08の新幹線で八戸へ。12:01八戸着。あらかじめ調べていた「いかめしや烹鱗」というお店で昼食。駅構内にあるので便利だ。八戸ラーメンとミニいくら丼を食べた。八戸ラーメンは煮干し系なのだがあっさりしていておいしい。スープは透明で、麺がちょっと太めのちぢれ麺なのも好み。

その後、青い森鉄道に乗って三沢へ。駅からタクシーで寺山修司記念館へ。

外観も素敵で、壁には寺山の短歌や寺山に馴染みのある人たちの言葉が書かれた紙が貼ってある。

中に入ると、薄暗い展示室に机が9台ある。その机の引き出しを開けて懐中電灯で中を見る、という趣向。

引き出しの中には当時の寺山に関する資料──台本や新聞記事などがたくさん入っている。

その一つ一つを見て、ゆっくり過ごす。

館内は私たちしか客がおらず、貸切状態だったのもよかった。

歩いて5分ほどのところに「寺山修司文学碑」があるというので、行ってみた。

森のようなところを歩いていくのだが、その途中に寺山の短歌が書かれたモミュメントがたくさん置かれている。

寺山修司文学碑は、大きな本と犬の石像だった。

帰りはまたタクシーで三沢駅まで行き、青い森鉄道に乗って浅虫温泉駅へ。

浅虫観光ホテルに泊まる。

きれいなホテルで、通された部屋も陸奥湾が見えるいい部屋だった。

さっそく温泉へ。きれいな浴室、透明なお湯。

内風呂からも露天風呂からも陸奥湾が見えた。

露天風呂には高い位置に木の浴槽が二つあって、そこに入ると陸奥湾がよく見えるようになっている。ゆっくりできた。

しかも、シーズンオフだからか客が少なく、なんとお風呂は貸し切り状態。これだけのお風呂を貸し切りとは、なんたる贅沢!

お風呂にはシャンプー・コンディショナー・ボディソープ・洗顔フォームと一通り揃っている。そのほか角質ケアのピーリングなんかもある。

脱衣所も、ドライヤーが数台、化粧水・乳液・クリーム・美容液と、揃っている。

こういうの、すごく嬉しい。使ったことのないスキンケア製品を試すのも楽しい。

お風呂から上がり、部屋で少し休んだ後、19時ころに夕食。

夕食はすごい豪華だった。ガーリックポークのしゃぶしゃぶ、ホタテの炊き込みごはん、前菜3種、刺身、お寿司、季節野菜のサラダ、煮物、茶碗蒸し、そば、デザート……。

もちろん日本酒を頼んだ。だって全部酒のつまみだもん。

景色が綺麗な温泉に入り、豪華な料理を平らげ、ちびちびと日本酒を飲む。

ああ、幸せ。

食事を終えてロビーに出ると、津軽三味線の生演奏をやっていたので、ゆっくり聴く。

部屋に戻ってしばらく休んだ後、また温泉へ。

暗くなって景色は見えなくなってしまったけど、誰もいない夜の温泉はひっそりしていて、リラックスできるし、非日常を味わえる。

旅はまだ始まったばかりだ。

 

■二日目 2月19日(金)

温泉に入るため早起きした。窓からは陸奥湾が見渡せる。海が見える部屋……素敵。とてもリラックスできる。

温泉もそうだ。昨夜は暗かったから海がよく見えなかったのだけど、朝は陸奥湾が見渡せ、ほんとにきれい!

露天なんて最高だった。

朝ご飯もまた目一杯だった。朝からこんな量を食べて大丈夫か? というくらい食べた。

浅虫観光ホテル、いいホテルだった。海が見えるという贅沢なロケーション、料理もおいしい。温泉を充分に堪能しました。

ホテルを出て、また青い森鉄道に乗る。

9:14に青森駅到着。ここからバスで八甲田ロープウェイまで行くのだ。

さっそくバスの切符を買う。バスの時間は9:45なので、少し時間があった。

青森駅周辺をぶらぶら。新鮮市場『アウガ』に入ってみた。

広いフロアに、ずらりとお店が並ぶ。海鮮、干物……店先に出ているものがどれもおいしそう!

ぐるりと見て回り、駅に戻る。JRバスみずうみ号に乗る。

一時間足らずで八甲田ロープウェイ駅前に到着。ロープウェイに並ぶ。スキー客で混んでいた。

ロープウェイは15分間隔だったが、混んでいたため30分くらい待った。

ロープウェイに乗って頂上へ。

ロープウェイから樹氷が見える!

かなりテンションが上がり、写真を何枚も撮った。

10分ほどで頂上へ着く。降りてみると、吹雪いている。そしてめちゃめちゃ寒い! 山麓とは全然気温が違う。気温もそうだが風が強いため、ちょっと手袋を外して写真を撮るだけで手が真っ赤になるほど寒い。

それでも来たからにはと、頑張って写真を何枚か撮った。でもさすがに吹雪のなか写真を撮りまくっているのは私くらいだった……。

この後は八甲田ロープウェイ駅前から出ている酸ケ湯温泉行きのバスで酸ケ湯温泉に行く予定で、そのバスの時間が12:45だった。ここからロープウェイで降りる時間を考えると、ほとんど見学している時間はなかった。

バタバタとロープウェイで降りる。バスに間に合うか間に合わないかというところだったが、ギリギリ間に合った。

15分ほどで酸ケ湯温泉に到着。

雪がすごい積もっている。2メートル近く? ほんとに山のなかの秘湯だ……。

ちょうど昼時だったので、酸ケ湯温泉の施設内にある『鬼面庵』へ。

そばが有名な店らしい。私は山芋そばを食べた。もちろん温かいそばだ。おいしかった!ここでももちろん地酒を飲み、ゆっくり過ごす。客はほとんどいない。

その後、チェックインし、部屋に通される。

いろいろ調べて知ってはいたが、かなり古い、趣のある建物。

酸ケ湯温泉は有名な湯治場でもある。ほんとに昔ながらの鄙びた渋い雰囲気。

つげ義春のマンガに出てきそう。

部屋にバス・トイレはない。冷蔵庫もないので、持ち込んだお酒などを窓の外へ出して冷やす。

トイレがないのが心配だったが、トイレに近い部屋だったので、特に不便はなかった。

浴衣に着替え、さっそく温泉へ。

名物の千人風呂は混浴なので、まずは女湯に入り、顔・身体・髪を洗う。

浴室は木造で、いかにも秘湯という感じの雰囲気。硫黄の匂いに満ち溢れている。お湯は濃い乳白色。温度は高め。入ると湯がとろっとして、とても気持ちいい。白濁湯、好きなんだよな~。

ここもシャンプー・コンディショナー・ボディソープ・洗顔フォームと一通り揃っている。浅虫温泉にあったのと同じ角質ケアのピーリングも。

古い温泉だから、もしかしてドライヤーがないかも……? とちょっと心配だったが、ちゃんと三台ほどありました。それどころか化粧水・乳液・クリーム・美容液も揃っていた。

夕食は青森名物せんべい汁をはじめ、豚肉の味噌焼(ごはんと食べるとめちゃおいしい!)、ホタテのサラダ、煮物、前菜など、10品ほど。たらふく食べてお腹いっぱいになった。

少し部屋で休んだ後、今度は混浴の千人風呂へ。女性の脱衣所からお風呂までのところは仕切りがあって、身体を見せずにお湯に入ることができる。

ただ、お風呂は三種類あり、ほかのお風呂に移るときには身体が見えてしまう。打たせ湯もそうだ。

受付で女性用の湯浴みが1000円で売っていたので、私はこれを着て入った。フェルトのような素材だが、見た目ほどゴワゴワしてないので、着て入るのも気にならない。

裸を見られるんじゃ……と気にしながら入るよりも、全然いい。

自分の裸は人には見られないけど、自分の目には男性の裸が入ってきます(笑)。

とはいえ客は少ないので、のんびり入れた。

千人風呂はとにかく広い。だが湯気がすごくて全体が見えない。硫黄の匂いがすごい。

こういう鄙びた風情の温泉に来たのは初めてで、とても新鮮。

高温の湯と、比較的ぬるめ(と言っても十分熱いが)の湯があり、私はぬるめの湯にゆっくりつかった。

脱衣所には脱水機があり、湯浴みを脱水することができる。至れり尽くせりだ。

早めにチェックインし、夕飯も済ませたので、やることはなにもない。

この、贅沢な料理を食べてお腹いっぱいになり、気持ちいい温泉に入ってとろんとして、なにもやることがない、ひたすらのんびりできる、というのが私にとっては至福。

好きなだけのんびりし、もう一度千人風呂に入り、早めに寝た。