うつし世はゆめ

旅行記ほか、日常生活で感じたことなどを徒然と。

上海一日目

1月2日から5日まで、上海へ行って来た。

以下、忘れないうちに簡単な旅の記録を。

 

【一日目】

10:05羽田発のANAにて上海へ。着いたのは13時半ころ。

空港から地下鉄を乗り継ぎ、ホテルのある人民広場駅へ。「ラディソン ブル 上海 ニューワールド」という五つ星ホテルへ泊まった。最上階がUFOのような形になっている目立つ外観なので、すぐにわかった。

ホテルへ着いたのは14時すぎで、ちょうどチェックインできる時間だった。

ホテルには日本語ができるスタッフが常駐していず、中国語か英語(それも結構なまりのある英語)しか通じない。チェックインの際に、デポジットで500元払わされたのだが、スタッフの英語が聞きとりづらく、何度も聞き返してしまった。

よくよく考えてみると、ここで500元払わされたのは結構痛かった。ガイドブックには1元がおよそ16円とあったが、実際にはもっと高く、20円近い感じがした。つまり1万円近くホテルへ先に支払ったのだ(もちろん後で戻って来るのだが)。空港では2万円しか両替していなかったので、さっそく追加で両替しなければならなかった。

ホテルの部屋はとてもきれいだった。アメニティも充実しているし、シャワーと別に浴槽がついているのもありがたかった。疲れて部屋に帰って来たときに、お湯を張った湯船につかれるのはありがたい。

しかし、空調が自分で調節できず、暖房になっているにも関わらず部屋が少し寒かった。空調をつけていると冷たい風がくるので、切っていた。

ホテルで少し落ち着いた後、南京東路という、上海一の賑わい通りへ。ホテルを出たすぐ前の通りを左に少し進むと南京東路だった。アクセスは抜群だった。

南京東路は、19世紀に上海が租界地となってすぐに開発されたという最も古い繁華街。飲食店や百貨店が軒を連ね、ちょっと路地を入れば怪しげな屋台や露店がひしめく。それらの露店などを冷やかしつつぶらぶら歩く。人通りが多く、すごくエネルギッシュな感じ。歩いているだけでウキウキしてくる。

上海は東京より寒いと聞いていたのだが、外を歩いた感じだとむしろ東京より2~3度くらい暖かい感じ。外でビールを飲んだのだが、それでも寒いとは感じなかった。

しばらくぶらぶらした後、あらかじめ予約していた上海蟹の店「王宝和大酒店」へ。ガイドブックに出ていたからこの店を選んだのだが、近くに別のガイドブックに出ていた、やはり上海蟹の有名店らしい「王宝和酒家」というのもある。似たような名前で、非常に紛らわしい。

「王宝和大酒店」は、同名ホテルの5Fにあるとガイドブックにあったのだが、5Fに行ったらそこは誰もいず、宴会用の店みたいな雰囲気。それでまたロビーに降りて場所を聞くと、レストランは2Fだという。しかし2Fにあるお店は違う名前。それでも看板には上海蟹の写真が出ている。ここなのか?と疑いつつお店に入ると、予約が通っていたようなので、やはりここだったのだろう。なにがどうなっているのかわからぬまま、案内された席についた。

結構な高級店らしい雰囲気で、17時半に入ったらまだお客は誰もいなかった。

メニューはタブレットで見て注文するようになっている。日本語のメニューなのだが、これがよくわからない。操作もわからなければ、なにを頼めばいいのかもわからない。普通に見られるメニューがあればいいのに、と思った。

変なところをクリックしてしまったら大変なので、店員を呼んで(幸い日本語のできる店員がいた)、とにかく上海蟹を食べたいのだ、と伝える。その前になにか適当な前菜を、と。飲み物は紹興酒

蒸した上海蟹は、思っていたより小ぶりだったが、立派だった。

蟹みそが絶品。黄色っぽくて濃厚な味。日本では味わえないだろう。

しかし身はあまりなかった。とにかく食べづらい。ハサミを駆使してなんとか食べようと試みるも、途中で萎えてしまった。

やっぱり調理したものを頼んだほうが無難だったのかも。

次に頼んだ蟹みそとフカヒレのスープと、「蟹粉豆腐」という、蟹みそと豆腐の料理がすごくおいしかった。

高級店だったので、それなりの値段。だいたい6000~7000円くらいか。

なんだか思ったより上海は物価が高いかも、という気がしてきた。

外へ出るとすっかり暗くなっていた。南京東路はますます賑やかになっていた。ネオンが派手に輝き、ああ中国だなあ、という感じ。東京でいうと歌舞伎町に近い雰囲気だが、それより洗練され、カラフルで美しいネオン。なんだか一つ一つにやたらと金をかけているっぽいゴージャスな感じなのだ。そんななかを歩いていると、自然と気分が高揚してくる。

地下鉄で移動し、上海ワールドフィナンシャルセンターへ。最寄駅は陸家嘴という駅なのだが、ここは南京東路からほんの一駅なのに、まったく違う雰囲気。高層ビルが建ち並び、それぞれ美しくライトアップされている。西新宿みたいな感じだが、それよりもっと近未来っぽく、派手。

上海ワールドフィナンシャルセンターは、世界一高い展望台(100F)がある。栓抜きのような形をしており、青色にライトアップされている。もちろん遠くからでも見えるので、駅から徒歩20分くらいだが、難なく辿り着いた。そこまでの道のりも、ライトアップされた高層ビルなどの華やかさに包まれ、なんだか夢のなかにいるようなフワフワした心持で歩いていた。

100Fまでのチケットを買い(150元だったので3000円くらい?)、エレベーターで一気に上る。エレベーターに乗っている間、外の景色を見せないのはスカイツリーと一緒。しかしここはすごく空いていて、まったく並ばずに入れた。受付は22時までで、23時までいられるという。なんだか、すごいな。

100Fから見る夜景は絶景。黄浦江を挟んだ外灘という租界建築がライトアップされている。黄浦江にはカラフルにライトアップされた船が並んでいる。反対側を見れば、東方明珠塔というランドマークタワーをはじめ、様々な高層ビル街が。上海に比べると東京の夜景はシンプルなんだな、と思った。上海の夜景はとにかく派手だ。カラフルで豪華で、なんというかわかりやすい美しさなのだ。

100Fからしっかり夜景を堪能し、その後94Fに入っていたバーでビールを飲みながら、さらに窓から見える夜景を堪能。

大満足でホテルへ帰り、お風呂へ入って早々に寝た。