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うつし世はゆめ

旅行記ほか、日常生活で感じたことなどを徒然と。

40歳は惑いのとき

会社の同じ課の人たちと飲みに行った。

私も含め40歳前後の女性ばかり、8人。

私ともう一人以外は全員結婚しており、子どももいる。

皆、仕事もめちゃくちゃできるし、その上家事・育児もこなしている。

それでも大変そうな顔なんて見せず、つねに笑顔で生き生きしている。

もちろん大変なことはいっぱいあるんだろうけど、子どものためだから頑張れるのだろうし、子どもの顔を見れば嫌なことや大変なことなんて吹き飛ぶのだろう。

子どものことを話す彼女たちの顔は、それは幸せそう。

もちろんその陰に大変なことがいっぱいあるだろうことはわかっている。

だけど彼女たちにはそれをこなすスキルがある──それはどんなスキルかというと、自分がいっぱいいっぱいにならないよう、いい意味で手を抜くこと。

そういうスキル、要領の良さは、実際に試行錯誤して子育てをするなかで身についていくのだろう。

 

話の流れで、「○○さんは子どもは?」と聞かれた。

私は「いえ、私はもう40ですよ」と答えた。

すると「まだ大丈夫だよー」という答えが。

そうなのだろうかと思い、帰ってからネットで検索してみたら、今は40代で妊娠・出産する人も多いらしい。

もちろん私に出産や子育てをすることができるかどうかはわからないし、今までそうしたいと思ったことはあまりなかった。

「子どもがいるのもいいな」と思うことはしょっちゅうあるけれど、現実的に考えたことはなかった。

実際に子どもを産もうとするならば、まずは経済力があってサポートしてくれる相手を探さなければならない。

だけどこの歳でそんな人がやすやすと見つかるわけはないこともわかっている。

だから私は半分諦めていた。

 

 「他人と自分を比べてはいけない」

そう肝に銘じているけれど、それはとても難しい。

実際、ちょっと彼女たちの話を聞いただけで、「普通に結婚して子どものいる人生」っていいな、と思えてきた。

いや、彼女たちの話を聞いたことがきっかけではない。

実は私はずっと、「自分はこのままでいいのか、結婚して子どもを産む人生もあったんじゃないか」とかぼやぼや考えていたのである。

そういう迷いがあったから、彼女たちの話を聞いてつい羨ましくなったのだ。

 

自分はいったいどうしたいのか?

物書きとして生きたいと思っていたが、もう長いこと書いていない。

編集者として出版社に就職したい、と思っても、一年前にいたブラックな出版社のトラウマがあり、二の足を踏んでいる。

同居してるパートナーとうまくいかず、家を出たほうがいいのだろうかと思っている。

だけど一人にはなりたくなくて、ほかに誰かが見つかったら今の人と別れよう、と思っている。かといって真剣に相手探しをしているわけでもない。

すべてが中途半端。

だけど自分を否定していても仕方がない。

派遣で安月給とはいえ仕事はある。

やっている内容は編集やライターではないけれど、校正や進行管理など、出版に関わる仕事だ。

パートナーも一応いる。理想的な相手ではないかもしれないけど、それなりに私のことを大切にしてくれている。

冷静に考えると、そう悪いことばかりではない。

周りと比べるから、自分が損をしているような気分になるのだ。