うつし世はゆめ

旅行記ほか、日常生活で感じたことなどを徒然と。

上海二日目

引き続き、上海日記。

 

【二日目】

ホテルを出て右に歩いたところにある路地を入ると、安くておいしい小籠包の店やマッサージ店などがたくさんある。「黄河路」という通り。小さい通りだが地元の人で賑わっておぎ、夜になるとなぜかスリッパを売る露店が出ていたり、屋台で羊肉の串刺しを売っていたりする(買わなかったけど)。地元の人しか入らなそうな、ちょっと汚そうな店が、結構おいしかったりする。朝食や夜食、マッサージなど、この通りには何度も出向いた。

二日目の朝ご飯は、その通りにある「佳家湯包」という、ガイドブックにも出ている小籠包の店へ。ビールと蟹肉入り小籠包を頼んだ。おいしかった!

食事の後は、ホテルの隣のビルにある「マダム・タッソー蝋人形館」へ。

すごい数の蝋人形が置いてあった。どれも本物そっくりで、ちょっと怖いくらいだった。

いくつかフロアがあるのだが、そこに蝋人形が様々なポーズをとって立っている。あまりにも精巧なので、観光客と蝋人形が区別できないほど(観光客みたいにカメラを抱えて立っていたり、椅子に座っている蝋人形もあったりするので)。

オバマ大統領、マドンナ、マイケル・ジャクソンマリリン・モンロー・・・。

自由に写真が撮れるので(オバマ大統領とかオードリー・ヘップバーンとかは、一緒に撮るのにお金がかかる)、次々と一緒に写真を撮った。

私の好きなレスリー・チャンアニタ・ムイが、それぞれ出ていた映画の扮装をしてポーズをとって立っていたのには感動。もちろん一緒に写真を撮った。

蝋人形の作り方などのコーナーもある。

十分に堪能した後、地下鉄に乗って上海科技館駅まで出、「上海オルゴールミュージアム」へ。上海科技館はまた雰囲気の違う感じで、道が広くて大きな建物が多く、緑も多い。人はあまりいない。

ガイドブックには徒歩5分とあったのに、歩いても歩いても辿り着かず、現地の人に道を聞いた。幸い英語のできる人だったので、すぐにわかった。

なんとコンサートホールのなかにあった。これじゃいくら歩いてもわからない。ガイドブックにちゃんと書いてくれればいいのに。

オルゴールミュージアムは、苦労して辿り着いたわりには、期待していたほどではなかった。貴重なものばかりが集められているのだけれど、もちろん実際に触ったり音を出したりはできず、ガラスケース越しに眺めるだけだ。

世界で初めてのオルゴールとして認定されたというものをはじめ、19~20世紀のアンティークオルゴールを集めた博物館。博物館、といってもワンフロアだけで、数はそんなにない。古い手回しのオルゴールやからくり人形などがガラスケースに入れられている。こういうアンティークオルゴールやからくり人形は大好きなので、見ているだけでなんとなく楽しくなる。

どうやら入口でチケットを買うとガイドがついて、主要なオルゴールの説明を受け、2~3点のからくり人形を動かしてくれる・・・というシステムみたい。私が入ったときは中国人の団体がいて、ちょうどガイドが説明しているところだった。だがガイドは中国語なので、聞いてもよくわからない。からくり人形が動いているところだけを見たが、これは興味深かった。とても細やかな動きで人形が絵を描き、その傍らでは月の目が開いたり閉じたりする。

道に迷ったこともあり相当歩いたので、疲れ果ててまた人民広場駅に戻った。

お昼をどこかで食べようと思ったのだが、疲労困憊で、ガイドブックを見てめぼしい店を選んでいる余裕などなく、とにかく麺が食べたかったので、ラーメンの看板が目についたお店に入る。ケンタッキーのチェーン店らしい。スープは日本の豚骨ラーメンみたいだが、麺は米粉。まずくはないが特別おいしくもなかった。

お店で少し休むとちょっと体力も回復してきて、人民公園を散歩。緑豊かな大きな公園だ。イギリス租界時代は競馬場だったらしい。

とても広い公園で、北側には市政府や上海博物館などの建物もある。その周辺にはきれいな噴水や花壇がある。

池を眺めながら遊歩道をゆっくり歩いた。ベンチもあちこちにあるので休みながら。

地元の人たちがテーブルを囲んでわいわいやっていて、なんだろう?と思ってちょっとのぞくと、皆タバコを吸いながら賭け事をやっていた。結構あちこちのテーブルで賭け事が繰り広げられていた。

歩いているうちに疲れてきて腰が痛くなってきたので、マッサージの店へ行くことにした。

人民広場駅周辺で、安いマッサージ店を探してさんざん歩き回る。大きな通りにはなくて、諦めかけたとき、そういえば黄河路をちょっと歩いたところに小さなマッサージ店があったと思い出し、行った。

そこは1時間の全身マッサージが50元。だいたい1000円だから、相当安い。

その店はがやがやした雰囲気で、マッサージ師がひっきりなしにほかのスタッフとおしゃべりしていて、うるさかった。でもまあマッサージは気持ちよかった。

お店を出るともう暗くなっていた。

黄河路を少し歩き、目についた水餃子の店にふらりと入ってみる。そこは安くてすごくおいしかった。しかしビールは置いていない。

地元の人ばかりが行くような安い店は、お酒がないことが多かった。ビールすらない。あまり酒を飲む習慣がないのだろうか?

ともあれ、この日はあちこち歩き回って疲れてしまったので、コンビニでビールを買い、そのままホテルへ帰った。ゆっくりお風呂に入ってビールを飲み、22時すぎには寝た。