うつし世はゆめ

旅行記ほか、日常生活で感じたことなどを徒然と。

私の2015年のまったくまとまりのない総括

2015年は、自分になにができてなにができないのか、ということを思い知らされた年だった。 思い切って転職したものの、いろいろあって来年の2月で辞めることに。 その過程で、自分の仕事の能力のなさ、コミュニケーション能力のなさを痛感した。 キャパオー…

ふざけるなよ、なんなんだよ。やってられないよ、まったくもう。

「ふざけるなよ、なんなんだよ。やってられないよ、まったくもう。」 チェルフィッチュの『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』という作品のなかの台詞。 仕事に明け暮れているコンビニの店長が、本部から理不尽なことを言われる。 その場では大人しく…

直島~豊島~高松~大歩危~高知の旅④

2月9日(月)4日目 大歩危~高知 朝は早めに起き、温泉へ。せっかく温泉に来ているのだから、最低でも3回は入らねば。お風呂は誰もいず、ゆっくりできた。景色も良く、気持ちよかった。 朝食は、いかにも旅館の朝食というような、豪華でもりだくさんな内…

直島~豊島~高松~大歩危~高知の旅③

2月8日(日)3日目 高松~大歩危 疲れが溜まっていたので、ゆっくり起きた。10時ギリギリにチェックアウト。 朝は、ネットでおいしいと評判のさぬきうどんの店へ。 かけうどんに天麩羅をトッピング。おいしかった。これで450円。安い。 高松は通り過…

直島~豊島~高松~大歩危~高知の旅②

2月7日(土)2日目 直島~豊島~高松 この日は、ベネッセハウスの家プロジェクトツアーに申し込んでいた。 その集合時間に合わせてホテルを出る必要があったため、8時すぎころに朝食をとった。 朝食はベネッセハウスのテラスレストラン。ビュッフェだっ…

直島~豊島~高松~大歩危~高知の旅①

2月6日~9日まで、直島~豊島~高松~大歩危~高知を旅行してきた。 以下、忘れないうちに旅の記録を。 2月6日(金)1日目~直島~ 今回の旅行は、瀬戸内海の島々(直島、豊島)、そこから高松へ渡り、大歩危の温泉へ行き、高知へ行くコース。 高知で…

ハノイの旅~1日目

10月10日から13日まで、ベトナムの首都ハノイへ行って来た。ベトナムは10年ほど前にホーチミンへ行ったきり。ホーチミンはかなり活気があり、庶民的な雑多な風景が広がっている一方、経済的に発展しつつあり、高層ビルも建っていた。ベトナムは南北に長いの…

女の法則

「わたしがまだ若かったころは、たくさんの人がわたしに進んで話しかけてくれた。そしていろんな話を聞かせてくれたわ。楽しい話や、美しい話や、不思議な話。でもある時点を通り過ぎてからは、もう誰もわたしには話しかけてこなくなった。誰ひとりとして。…

アデル、ブルーは熱い色

なぜ人はこんなにも他者の世界を理解できないのだろうか。どんなに愛し合っている恋人同士であっても、心底相手の世界を理解する、ということは不可能だ。それは当たり前のことで、誰だって自分の心のなかしかのぞくことができず、他人の気持ちなんて本当に…

ヒトガタ

グリングの昔の芝居で、『ヒトガタ』というのがあった。ストーリーは忘れてしまったのだけど、タイトルの意味は覚えている。どもりの男が、ある言葉を言うときにどもってしまうから、どもらずに言える別の言葉に置き換えてしゃべる。そうすると、本来言いた…

シャドウ

人間は起きて5分経つと、見ていた夢の95%を忘れてしまうという。私は毎晩枕元にノートとシャーペンを置いて寝て、起きたらすぐ見た夢を記録するようにしているが、書いているそばからどんどん夢が薄れていき、もう思い出せなくなっている。ぼんやりとした…

梯子

山田詠美のある小説のなかで、「オトコと別れるときには次のオトコを見つけていなくちゃ。梯子を上るようにね」というのがあって(かなり不正確だけど)、ほんとにそのとおりだなと思う。どんなにダメな男でも、誰もいないよりましというものだ。恋愛指南書…

頭の体操

3月からいろいろ新しいことを始めた、と前の日記で書いたけれど、そのなかのひとつに英会話スクールがある。 英語をしゃべれるようになりたい、とはずっと思っていた。私は海外旅行が好きなので、旅先で困らない程度の日常会話を身につけたいと。昔、ウィー…

変わらないもの

『笑っていいとも!グランドフィナーレ』を後半から見た。私は笑っていいとも!をよく見ていたわけではなかったけれども、それでも32年もの間続いてきた国民的番組が終わってしまったことには様々な感慨を抱いてしまう。 毎日毎日ただ生きているだけで時間は…

女ならでは

女優7人でやっている演劇ユニットの芝居を観た。作・演出も女性。チラシのキャッチコピーには、「同世代の女8人で紡ぐ『女』という名の人間の物語」とある。なので、「女性ならでは」のなにかを期待して観に行ったのだが、その芝居は女性だからとかいうよ…

所属について

私の今後の身の振り方について、今お世話になっている会社の人と打ち合わせをした。その会社には今、フリーの立場で関わらせていただいているのだが、ありがたいことに社員にならないか、というお誘いを受けたのだ。当たり前の話だが、フリーの立場よりも社…

開花宣言

東京で桜の開花宣言が出た。今年はどこへお花見に行こう……と考えてワクワクする半面、桜の季節は毎年、変に気分が昂揚したり不安定になったりするので、気をつけねば……とも思っている。過去を振り返っても、大きな事件を起こしているのは、だいたいこの時期…

上海三日目~四日目

かなり間が空いてしまったが、最後まで書いてないのは気持ち悪いので、今さらだけど上海日記の続き。 【三日目】 二日目と同じ「黄河路」で朝食。ガイドブックに載っていた「小楊生煎館」という店へ。昨日行った「佳家湯包」の向かいの店だった。知らない国…

映画『恋の渦』と『愛の渦』

先日、三浦大輔原作・脚本、大根仁監督の映画『恋の渦』を観た。 私は舞台版も観ている。 映画は非常に舞台に忠実な作り。ドキュメンタリータッチで、役者の演技も非常にリアルなので、舞台と比べても全く違和感がなく、気がつけば物語のなかにぐぐっと入り…

さようなら、KINSWOMyN。

新宿二丁目の仲通りを右に曲がった目立たぬ雑居ビルの3階に、『KINSWOMyN』はあった。 狭い階段を上るたびに、胸が躍った。大音量でかかっているダンス系の音楽が、階段までもれている。3階に辿り着き、小さな扉を開けると、そこには大勢の女たちがひしめ…

上海二日目

引き続き、上海日記。 【二日目】 ホテルを出て右に歩いたところにある路地を入ると、安くておいしい小籠包の店やマッサージ店などがたくさんある。「黄河路」という通り。小さい通りだが地元の人で賑わっておぎ、夜になるとなぜかスリッパを売る露店が出て…

上海一日目

1月2日から5日まで、上海へ行って来た。 以下、忘れないうちに簡単な旅の記録を。 【一日目】 10:05羽田発のANAにて上海へ。着いたのは13時半ころ。 空港から地下鉄を乗り継ぎ、ホテルのある人民広場駅へ。「ラディソン ブル 上海 ニューワール…

ピアノが死ぬ日

ピアノの寿命は100年なのだという。 それもきちんと手入れをすれば、という話で、なんの手入れもしなかったらせいぜい30年。 もう寿命がきて、ピアノとしての機能を失い、誰も弾かなくなったような古いピアノがいつまでも置いてある・・・という家もあ…

なにもない日

2~3週間に一回くらい、とにかくなにもしたくない、家を出たくない、誰とも会いたくない、という日がある。今日がそんな日だった。 そんな日はできるだけ遅くまで寝ている。昼近くになって、もうこれ以上は寝られない、となってからやっとベッドから這い出…

そして父になる

「血は水よりも濃い」のか、「生みの親より育ての親」なのか──。 是枝裕和監督『そして父になる』を観た。ある日突然、6年間育てていた息子が、病院で取り違えられた他人の子だとわかった二組の夫婦。6年間育てた他人の子をとるか、それとも見知らぬ自分の…

真夜中の弥次さん喜多さん

こまばアゴラ劇場にて、KUDAN Project『真夜中の弥次さん喜多さん』を観る。 しりあがり寿原作の漫画を舞台化したもので、天野天街が脚本・演出を担当。初演は2002年。 私は今回が初見だが、KUDAN Projectの作品は『美藝公』を観ている。それも小熊ヒデジと…

エレガントな飲み方

「なんだか、飲み方が随分エレガントになったねぇ」 10年ぶりに会った友人が、開口一番そう言った。 そのとき私は、席につくやいなや頼んだ白ホッピーをグラスに入れてかき混ぜているところだった。店に着くなりホッピーセットを注文して飲む、というのが、…